


薬物依存の症状に苦しむ弟と、 その事実から目を背け生きてきた 兄愛憎入り混じる二人の衝突が、 消えかかった生命に光を灯し始める
薬物依存の壮絶な実態、苛烈極める虐待の連鎖、そして隠蔽。本作は、一人の薬物依存者の「受難」を丹念に描きながら,その諸原因を一つ一つ暴いていく。やがて明らかになる「闇」に、主人公は自らの手で「光」を照らそうとする。自らの意志で「闇」に立ち向かう。主演を務めるのは、監督の小関翔太。小関は初監督作品でありながら脚本も兼任し、兄・ショウタ役の上原剛史と共に、「全身全霊」で本作に挑んだ。共同監督の岸建太朗は話題作『Winny』では撮影と脚本を、大島渚賞、新藤兼人賞受賞の 『海辺の彼女たち』では撮影監督、大阪アジアン映画祭では監督作『Hammock』が最優秀短編映画賞を獲得するなど、幅広く活躍する映像作家である。キャストは、高崎映画祭で最優秀新進俳優賞を受賞した梅田誠弘、『Winny』『ガンニバル』などの話題作に出演する大塚ヒロタ、そして自立支援施設長松永を「怪演」した伊藤慶徳。『いつくしみふかき』の遠山雄、『距ててて』など若手監督としても注目される加藤紗希らが脇を固める。
STORY













CAST

小関 翔太(こせき しょうた)
監督・脚本・ユウサク役
1990年東京都生まれ。⽂学座附属演劇研究所を卒業。明治⼤学在学時、ミュージカル劇団の旅公演を⼀年半かけ全国を回り演劇の道へと歩み出した。その後、⽂学座の研究⽣からメソッドアクティングの専⾨tori studio等、計6年間かけ⾃⾝の俳優トレーニングを踏み、本作『命の満ち⽋け』の製作に⾄る。主な出演作品は『Winny』(2023 松本優作監督)、『マンチの⽝』(2022 賀々賢三監督)、『#平成最後映画』(2019 オムニバス作品)、『万歳!ここは愛の道』(2019 達上空也監督)など。今後、商業作品出演の公開が控えており、ますますの活躍が期待される。

上原 剛史(うえはら たけし)
ショウタ役
1983年生まれ、長野県出身。監督の小関とはアクティング指導専門のtori studioで出会い本作の出演に至る。近年では『ヒノマルソウル』(2021 飯塚健監督)、『無頼』(2020 井筒和幸監督)、『ある日本の絵描き少年』(2018 川尻将由監督)などの映画や、『ポイズンドーター・ホーリーマザー/罪深き女』(2019 滝本憲吾監督)、『悪党』(2019 瀬々敬久監督)などのドラマにも出演しており、今後の活躍がますます期待される。

加藤 紗希(かとう さき)
ミサト役
1989年生まれ、愛知県出身。振付師として、映画・舞台・アイドルなどの振付も行う。映画美学校アクターズ・コース修了。近年では『転回』(2021 岩﨑敢志監督)、『みない』(2021 礒部泰宏監督)、『緑のざわめき』(2023 夏都愛未監督)などに出演、『よだかの片想い』(2022 安川有果監督)にて振付。俳優/豊島晴香との創作ユニット「点と」で製作、主演と初⻑編監督をした『距ててて』(2021)がぴあフィルムフェスティバルにて観客賞を受賞。2022年に劇場公開。

伊藤 慶徳(いとう けいとく)
松永役
1983年生まれ、茨城県出身。舞台からキャリアをスタートし『リアル鬼ごっこ』(2007 柴田一成監督)で映画初出演。 その後も舞台、映画、ドラマなど数々の現場を踏む。 出演映画が国内外の数々の映画祭で受賞し上映されている。 23年は『茶飲友達』(外山文治監督)、『GOLDFISH』(藤沼伸一監督)、『東京リベンジャーズ2』(英勉監督)が公開。 今後は『NOT BEER』(中川寛崇監督) 、主演映画『キムソジュン』(小川北人監督)の公開も控える。

梅田 誠弘(うめだ まさひろ)
藤島役
1983年生まれ、鳥取県出身。22歳から俳優活動を開始。小劇場での出演を重ね、 自身でユニットを結成しプロデュース公演等も行った。31歳の時に『かぞくへ』 (2018 春本雄二郎監督)のオーディションを受け、出演を果たす。『由宇子の天秤』(2021 春本雄二郎監督)にて高崎映画祭最優秀新進俳優賞を受賞し高い評価を得る。近作に『⻤が笑う』(2022 三野龍一監督)、『PLAN75』(2022 早川千絵監督)のほか、今年の初冬には主演映画『水いらずの星』(越川道夫監督)の公開が控えている。

大塚 ヒロタ(おおつか ひろた)
ピーコ役
1980年生まれ、東京都出身。テアトロコメディア・デラルテ主宰。大学卒業後 NYで演劇を学び コメディア・デラルテと出会いイタリアに渡り帰国し、映画・ドラマ・CMと幅広い分野で活躍。近年の出演作に映画『シェアの法則』(2023 久万真路監督)、『Winny』(2023 松本優作監督)、『マリッジカウンセラー』(2023 前田直樹監督)、『おーい!どんちゃん』(2021 沖田修一監督)、『キネマの神様』(2021 山田洋次監督)、『茜色に焼かれる』(2021 石井裕也監督)、ドラマ Disney+『ガンニバル』(2022 片山慎三監督)などがある。
STAFF
岸 建太朗(きし けんたろう)
監督・撮影・編集
神原 健太朗
アソシエイトプロデューサー
1972年生まれ。ユーステール代表。2012年、ITサラリーマン生活を終え、映画に関する活動を開始。SKIPシティ国際Dシネマ映画祭、沖縄国際映画祭をはじめ、様々な映画祭にプログラム、運営、審査他で関わりながら、製作、俳優マネージメントなどにも活動の場を広げる。製作に関わった主な作品は『歌う!女探偵』(2018 大川祥吾監督)、『浜辺のゲーム』(2019 夏都愛未監督)、『うぉっしゅ』(2023 岡﨑育之介監督)など。
星子 駿光 (Takamitsu Hoshiko)
カラーグレーディング
斎藤 孝太郎
音楽
相川 隆司
音楽
